28歳にして歯列矯正を始めた動機と感想

28歳にして歯列矯正を始めた。


歯列矯正は一般的に思春期ぐらいで終わらせる人が大半っぽいのでアラサーにして始める人はまあそれなりに少数派だろう。

周りの人に矯正を始めたことを言うと「どうして今?」と言われる。
今日はその答え(動機)および実際始めてみた感想をまとめようと思う。

ちなみに、動機として考えていたことから実際やってみての感想は大きく違った。

動機 - どうして矯正を始めたのか?

理由は2つ。
「どうでもよくなった」から、そして「生活に飽きた」からだ。

どうでもよくなったから

歯並びに大きなコンプレックスはない。
矯正を「始める理由ができた」というよりは「始めない理由がなくなった」と言った方がより正しい。

小さい頃から何度か両親に「歯の矯正をした方がいい」と言われてきた。
でも当時の僕にとって仮に数ヶ月でも歯に異物を付けることは大ごとで、とても許容できなかった。
この心境については以前ブログでも触れた。


salmonpig.hatenablog.com

今は時間的にも矯正器具を付けることについても どうでもよくなった。
結局2年ぐらい付けていなきゃいけないらしいけどなんかぼーっとしていればすぐ経つだろうと思っている。

矯正器具を付けることについても、見た目については誰も自分のことを見ているわけじゃないから問題ないし、不自由さについても多少あってもそもそもが完璧じゃないし大したことないかな、と思えるようになった。

生活に飽きたから

とにかく最近は生活に飽きを感じていた。


salmonpig.hatenablog.com

どうしたら退屈を脱出できるか考えていて、以下の要素が有用そうだと考えた。

  • 習慣を変える

  • 自分自身を変える

  • やったことないことをやる

  • 取り返しのつかないことをする

歯列矯正は上記で言うと「自分自身を変える」「やったことのないこと」そして「取り返しのつかないこと」の3つに当てはまったのでかなり効果がありそうだと思ったからだ。
取り返しが付かないジャンルでは、その影響力と取り返すことの難しさ的には整形とかタトゥーとかの方が強いんだろうけど、メリットがあんまりない上にデメリットが多いので断念。

感想 - 実際始めてみてどうだったか?

経緯

まず経緯を書く。
今年1月に初めて矯正歯科に行った。
その場でまずざっくりとした診断と見積もりなどをもらった。

セカンドオピニオン的にあと2箇所ぐらいで診てもらいたいな〜とぼーっとしてたら半年以上経っていたいたので、とにかく始めなきゃと最初に行ったところで始めることにした。
実際に器具を入れたのが9月の始めだ。

矯正器具は最初からフル装備をするわけではなく徐々に追加していく形式だ。

人生の希望を失った1週間

器具を入れて最初の一週間はとにかく絶望だった。

最初は左右上下の奥歯に器具を設置した。
矯正器具を付ける前に聞いていた懸念としては「見た目的に目立つ」「器具に食べ物が挟まる」「歯が浮くことで痛む」ぐらいなものだ。

本当に、この程度だと思っていた自分の浅ましさと、何も教えてくれなかった周囲の人間を恨みたい。

食事中に頬の内側を噛むことが他の何を差し置いても圧倒的苦痛で生きるのが嫌になるほどの絶望感だ!!!!

とにかく頬の内側を噛んでしまう。

4〜5回に1回ぐらいは噛む。ゆっく〜〜り気を付けて食べて「あ、このペースで噛んでれば大丈夫かな…?」と思った頃に思いっきり噛む。

食事には常に痛みが伴う。

痛みが伴えば喜びはゼロだ。どれほどおいしい食べ物も、どんだけ好きな食べ物も、痛みが入ったら無価値。痛みの上では挽回できない。食事の楽しみは無となる。

まるで食べてはいけないよう教育されている気分だった。

でもお腹は空くしおいしいものは食べたくなるから食べるんだけど噛んで痛いから落ち込む、これを繰り返した。

まるで罰を受けている気分だったけど何がいけないかはわからないし誰に謝りゃいいかもわからない、どうすりゃいいかわからない、ただひたすら罰を受け続けた。

もうこの絶望感。

これがこのブログに残しておきたかったことのすべてだ。

その後から現在まで

1ヶ月に一度の診察と共に器具を拡張していき、この前やっとフル装備となった。

最初の1週間を乗り越えた後の話は退屈すぎてあまり書くことがない。

徐々に噛むことが減っていった。同時に、食事に喜びが戻った。

見た目が気になったり器具に食べ物が詰まったりはするが、もうどうでもよくなりつつある。

こうやって、どうでもよくないことを生活に取り込んで、どうでもよくなるという形で克服することで成長…というより、成長のような気分を味わい続けられるといいなと思う。

まとめ

始めの1週間はとにかく辛いものだった。

固形物が食べられないけどちゃんと食べないと身体壊すだろうしで難しかった。

そんな時、 完全食 である COMP を見つけた。

完全食とは、それだけ食べていれば完璧な栄養が得られるというものだ。

よく思い描くこういう食品などは、食事そのものではなく、サプリメントプロテインなど、不足しがちな栄養素を補ったり、ダイエットなど特定の目的のもと補助として利用するものと思う。

しかし、完全食はこれ自体が完全な食事なのだ。

ゲームとか研究とか夢中で作業していると食事の時間が惜しくて、カップ麺とか食べる人が多いと思う。

けど、カップ麺じゃなくてもっと良い食事ないの?ってことで開発された〜なんて話を読んだ気がする。

矯正中の絶望感野中これは矯正中にこそ良いと思って注文したけど届く頃には絶望状態を脱していた。

けど、まあおすすめだよ。

www.comp.jp