性格が君にそっくりの男がいると彼女は言った
昨日会った女友達にこう言われた。
「見た目以外は君にそっくりの男友達がいるんだけど、そいつは好きになれないなんだよ。見た目以外(性格)はまるで同じなのに」
それを聞いてどうリアクションすべきか、ウーン、と頭を抱えてしまった。
すると続けて、
「君のほうが見た目が良いってことなんだから、喜びなよ」
とフォロー(?)してもらったが、変わらずウーンと呻くことしかできなかった。
彼女を半分ディスることになるけれど、たぶん、誰が言われてもあまり喜ばない言葉だと思う。
別にショックを受けたわけではないし、彼女が何気ない気持ちでこぼしたであろう言葉に長々と反証するようでマジ気持ち悪い行為と自覚しているけど、久しぶりのブログということで思考の言語化とタイピングの練習がてらその理由を整理してみる。
喜べない理由はきっと3つあった。
1. 僕が褒められているわけではなく、そいつが貶められているだけだから
「同じ性格で違うのは見た目だけなんだけどさ、そいつと違って君はなんか良いよね」のような言い方だったら喜べたことだろう。なんなら惚れる。
言い方ひとつで受ける印象は大きく変わるよね。図々しいけど。
2. 自分の見た目に自信がないから
自信がないと言うと自分を卑下しているみたいだけど、そうじゃなくて、敢えて言い換えるなら「この言葉を喜べるほどの自信はない」となる。
「へへん、そうだろ?普通こんな性格してたらキモいけど、僕はこの見た目だから許されちゃうもんね」とか思えるぐらいに自信があれば喜べたかもしれない。
しかし、そこまでの自信はないから、1つ目の理由と関連して、自分が褒められているように感じることはできなかった。
3. 自分の内面に自信があったから
この話を書き始めたときは2つ目までで終える予定だったんだけど、書いてる途中でこの第三の理由に気付いてしまった。
ショックを受けたわけではないと書いたけど、やっぱりちょっとげんなりしていた。
2つ目の理由まででは喜ばないまでも落ち込むことはないはず。ちょっとげんなりしたのは「自分の内面に自信があったから」に他ならない。
「見た目以外はまるで同じ」と言われてしまったら「内面はどこにでもいる平凡で代わりの効くもの」と言われていることと同義だ。
人間が 内面 + 見た目 で構成されているとすると、僕という人間は彼女の発言と僕の自己評価により
- 内面 = ふつう。ありふれている (彼女の発言より)
- 見た目 = 大したことない (僕の自己評価より)
となってしまい、つまり僕の人間がしょうもないことが立証されてしまうではないか。
嫌だ嫌だそんなの、僕は特別な人間になりたい。
以上が彼女の発言をあまり喜べなかった理由であり、喜ぶ代わりに感じたことのまとめだ。
「自分は特別な人間だ」なんて、大なり小なりみんな思っているだろうけど、大人としてどこまで言って大丈夫な(= イタくない)言葉なんだろうね。
なんだかただ友達をディスって自分のナルチシズムを晒しただけの誰も幸せにしないブログになっちゃった。
ウーン